土曜1限(2025当時)生体物質機能学について!
こんにちは!中央大学 生命科学科の管理人です。今回は、3年生の必修科目「生体物質機能学」についてレビューします。※注意!これから先は私の2025年前期当時の情報です。この情報をうのみにしないように! 公平な評価:この科目の「難易度」についてまずは、皆さんが一番気になる難易度について、3つの視点から評価しました。スケジュールの厳しさ:★★★★★←ほんとにきつい!(笑)私たち(2025年前期当時)は「3年春学期・土曜1限」に講義がありました。金曜の夜に飲み会やサークルがあっても、翌朝9時には教室にいなければなりません。ここで脱落(寝坊)する学生が一定数います。私もそれに近い存在になりかけていました。出席点がなかった(多分、もしかしたらあったのかも)のが唯一の救いかもしれません。学習内容のレベル:★★★★☆「生体物質機能学」という名前ですが、中身はガチの「薬理学・生理学」です。薬学部で習うような代謝経路(ADME)や、分子レベルの作用機序が出てくるので、決して簡単とは言えないと思います。単位取得のハードル:★★☆☆☆(良心的)内容は難しいんですが、理不尽な難問奇問は出ないし、毎週配布される資料に添付されている問題さえできるようになれば正解できる○×テスト形式(後述)になってました。(当時は)つまり、「しっかり勉強する」という自律心さえあれば、単位は取れると思いました。授業内容は「薬学部」顔負けの専門性では、具体的に何を学ぶのか?担当されるのは大学の教授ではなく、現役の薬剤師の先生方です(交代で担当されます)。そのため、現場で必要な知識がこれでもかと詰め込まれています。① 薬の運命を計算する「ADME(アドメ)」薬を飲んだ後、体の中でどう動くか。Absorption(吸収)Distribution(分布)Metabolism(代謝)Excretion(排泄)このプロセスを学びます。「なぜこの薬は1日3回なの?」「なぜ食後なの?」それらは全部、血中濃度の計算や代謝速度に基づいています② 「飲み合わせ」のロジック(相互作用)「薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲んじゃいけない」って有名な話ですが、この授業ではその理由を酵素レベルで理解します。肝臓の代謝酵素「CYP(シップ)」を、グレープフルーツの成分が阻害する→薬が分解されずに体に残って、副作用が出る。こうやって論理的に学ぶので、単なる暗記じゃなくて「使える知識」として定着するんです。これは素直に知って感動しました。③ 身近な疾患のメカニズム高血圧、糖尿病、うつ病、痛み止めなど。家族や自分が関わるかもしれない病気についても網羅します。「ロキソニンはどうやって痛みを止めてるの?(プロスタグランジンの阻害)」とか、実生活とリンクする部分が多いので、興味持って聞けるはずです。テストと評価について私の受講時(2025年度)の情報ですが、評価方法はこんな感じでした。評価:最終レポート + 期末テストテスト形式:講義資料に基づいた「〇×問題」が20問程度ここで勘違いしないでほしいのは、「〇×だから適当でいい」わけじゃないってことです。問題文をしっかり読んで、「講義資料の記述と合ってるか、微妙に間違ってるか」を正確に判断する知識が求められます。記述式みたいにド忘れして詰むことはないんですけど、逆に言えばあやふやな理解だと引っかかる形式とも言えます。それでも授業スライドをしっかり復習してれば高得点が狙えます。まとめ:この授業は自分との闘い「生体物質機能学」は、行ってしまえば私の当時は授業に行かずとも単位は取れました。しかし、行かなければいかないほど後々の自分に聞いてきます。講義で扱う問題数も半端ではないし、あの量をテスト直前に数日で暗記するのは現実的なことではないと感じます。そうなりたくなければ、日ごろから授業に行くべきだと思います。また、ここで得られる知識(薬の仕組み、病気の機序)は、生命科学科の学生(特に岩舘健?)として、あるいは将来の研究者・社会人として、一生使えるレベルの財産になります。これから履修する皆さん。早起き頑張ってください!
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