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土曜1限(2025当時)生体物質機能学について!

こんにちは!中央大学 生命科学科の管理人です。今回は、3年生の必修科目「生体物質機能学」についてレビューします。※注意!これから先は私の2025年前期当時の情報です。この情報をうのみにしないように! 公平な評価:この科目の「難易度」についてまずは、皆さんが一番気になる難易度について、3つの視点から評価しました。スケジュールの厳しさ:★★★★★←ほんとにきつい!(笑)私たち(2025年前期当時)は「3年春学期・土曜1限」に講義がありました。金曜の夜に飲み会やサークルがあっても、翌朝9時には教室にいなければなりません。ここで脱落(寝坊)する学生が一定数います。私もそれに近い存在になりかけていました。出席点がなかった(多分、もしかしたらあったのかも)のが唯一の救いかもしれません。学習内容のレベル:★★★★☆「生体物質機能学」という名前ですが、中身はガチの「薬理学・生理学」です。薬学部で習うような代謝経路(ADME)や、分子レベルの作用機序が出てくるので、決して簡単とは言えないと思います。単位取得のハードル:★★☆☆☆(良心的)内容は難しいんですが、理不尽な難問奇問は出ないし、毎週配布される資料に添付されている問題さえできるようになれば正解できる○×テスト形式(後述)になってました。(当時は)つまり、「しっかり勉強する」という自律心さえあれば、単位は取れると思いました。授業内容は「薬学部」顔負けの専門性では、具体的に何を学ぶのか?担当されるのは大学の教授ではなく、現役の薬剤師の先生方です(交代で担当されます)。そのため、現場で必要な知識がこれでもかと詰め込まれています。① 薬の運命を計算する「ADME(アドメ)」薬を飲んだ後、体の中でどう動くか。Absorption(吸収)Distribution(分布)Metabolism(代謝)Excretion(排泄)このプロセスを学びます。「なぜこの薬は1日3回なの?」「なぜ食後なの?」それらは全部、血中濃度の計算や代謝速度に基づいています② 「飲み合わせ」のロジック(相互作用)「薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲んじゃいけない」って有名な話ですが、この授業ではその理由を酵素レベルで理解します。肝臓の代謝酵素「CYP(シップ)」を、グレープフルーツの成分が阻害する→薬が分解されずに体に残って、副作用が出る。こうやって論理的に学ぶので、単なる暗記じゃなくて「使える知識」として定着するんです。これは素直に知って感動しました。③ 身近な疾患のメカニズム高血圧、糖尿病、うつ病、痛み止めなど。家族や自分が関わるかもしれない病気についても網羅します。「ロキソニンはどうやって痛みを止めてるの?(プロスタグランジンの阻害)」とか、実生活とリンクする部分が多いので、興味持って聞けるはずです。テストと評価について私の受講時(2025年度)の情報ですが、評価方法はこんな感じでした。評価:最終レポート + 期末テストテスト形式:講義資料に基づいた「〇×問題」が20問程度ここで勘違いしないでほしいのは、「〇×だから適当でいい」わけじゃないってことです。問題文をしっかり読んで、「講義資料の記述と合ってるか、微妙に間違ってるか」を正確に判断する知識が求められます。記述式みたいにド忘れして詰むことはないんですけど、逆に言えばあやふやな理解だと引っかかる形式とも言えます。それでも授業スライドをしっかり復習してれば高得点が狙えます。まとめ:この授業は自分との闘い「生体物質機能学」は、行ってしまえば私の当時は授業に行かずとも単位は取れました。しかし、行かなければいかないほど後々の自分に聞いてきます。講義で扱う問題数も半端ではないし、あの量をテスト直前に数日で暗記するのは現実的なことではないと感じます。そうなりたくなければ、日ごろから授業に行くべきだと思います。また、ここで得られる知識(薬の仕組み、病気の機序)は、生命科学科の学生(特に岩舘健?)として、あるいは将来の研究者・社会人として、一生使えるレベルの財産になります。これから履修する皆さん。早起き頑張ってください!
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📝 【院進準備】TOEICは何点必要?先輩たちが使っているガチ参考書3選!

研究室
こんにちは!🌸今回は、少し気が早いかもしれませんが、多くの人が通る道「大学院進学(院試)」とTOEICについてお話しします。「理系だし英語は後回しでいいかな…」と思っていると、後で泣きを見ることに!今のうちから目安と対策を知っておきましょう。🎯 1. 目指すべきスコアの目安は?院試において、TOEICのスコアは「英語の試験免除」や「点数換算」に使われることがほとんどです。• 安心ライン:700点以上これくらいあると、多くの研究室や専攻で「英語は十分だね」という評価が得られます。• 最低ライン:600点足切りを回避し、平均的な評価をもらうためには、まずここを突破するのが第一目標になります。1、2年生のうちに一度受けてみて、自分の現在地を知っておくのがおすすめです!📚 2. これを買えば間違いなし!定番の参考書3選「何から手をつければいいかわからない…」という人のために、私の周りの友人もみんな使っている「これだけは持っておくべき」鉄板の参考書を紹介します。① 『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(通称:金フレ)TOEIC受験者のバイブルです。「TOEICに出る単語」だけが凝縮されているので、効率がめちゃくちゃ良いです。ハンディサイズなので、通学電車の中でパラパラ見るのに最適!② 『TOEIC L&Rテスト 文法問題 出る単特急 1駅1題』(通称:出る単文法)Part5(文法問題)をスピード攻略するための必須本。解説が丁寧で、なぜその答えになるのかがしっかり理解できます。短時間で解くコツが身につくので、スコアアップに直結します。③ 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』結局、公式が最強です。本番と同じスピーカーがリスニング音声を担当しているので、耳を慣らすのに一番効果的。本番形式で時間を測って解く練習を何度も繰り返しましょう。💡 先輩からのアドバイス:英語は「貯金」院試直前になると、専門科目の勉強や研究室の活動でめちゃくちゃ忙しくなります。その時期に英語を一からやるのは正直かなりキツイです…。「まだ1年生だから」と思わず、比較的余裕があるうちに「英語の貯金」を作っておくと、数年後の自分が絶対に感謝してくれますよ! 🌈 最後に最初は400点や500点からのスタートでも全然大丈夫。まずは紹介した参考書を1冊手にとって、少しずつ慣れていきましょう!英語の勉強法や、おすすめのアプリについても知りたい人がいれば、また詳しく紹介しますね😊✨
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「生物統計学」:有用性と単位取得について

こんにちは! 今回は2年時に履修できる(2024年当時)「生物統計学」について解説していきます!生命系の学科なのに統計学?って思うかもしれませんが、生命科学にとって統計学は必須になります!確かに内容は難しいんですが生物系の学科なのに統計学も学べるなんて得じゃないですか!?しかも、この授業、「ただ難しいだけ」じゃなくて、めちゃくちゃ実践的な授業なんです。 今日は、私が2024年に受講した体験をもとに、この授業の「超実践的」な中身を紹介します!1. 授業は出席点、最終レポートで評価!(最終レポートについては後述)この授業、ただ先生の話を聞いて終わりではありません。 私が受けた2024年度のスタイルは、こんなルーティンでした。Step 1: その週のテーマ(新しい統計手法)を学ぶStep 2: 「R言語」というプログラミングを使って、PCで実際に解析するStep 3: 出された課題(データ解析)を提出する ← これが出席代わり!そう、「課題を出さないと出席にならない」というシステムなんです! 毎週、実際に配られたデータを解析して、「このデータから何が言えるか?」という問いに答え、それをmanabaに提出します。「え、毎週課題!?」と思うかもしれませんが、逆に言えば「毎週必ずプログラミングに触れる」ということ。最初はキーボードを打つのも恐る恐るでしたが、継続は力なりです。2. 扱うデータが「ガチ」すぎる!課題で渡されるデータは、教科書的なサイコロの話…ではなく、本物の生物データです。① 南極海のクジラを数えろ!授業資料では、実際に南極海で行われた「クジラの目視調査」のデータが出てきます。 広い海にいるクジラを全部数えるのは不可能。そこで、発見した頭数や距離から、全体の数を「推定」します。 「フィールド調査×数学」という、冒険する生物学の側面が見られます。正直難しい。② がん患者の「遺伝子」を探せ!ある週の課題では、大腸がん患者さんの組織から取った「遺伝子発現データ」を解析しました。 何千個もある遺伝子データの中から、「正常な組織」と「がん組織」で動きが違う遺伝子を、PCを使って見つけ出す。これぞ生命科学!という感じです。③ ラットの成長をグラフ化せよ!30匹のラット(実験用ネズミ)の体重変化のデータを、「主成分分析」という手法で解析したりもします。 ごちゃごちゃしたデータを、「成長が早いグループ」や「小柄なグループ」に一瞬で分類してグラフにする。 AI開発などでも使われるデータサイエンスの技術を、ここで身につけます。3. ラスボスは「自由テーマ」の最終レポート←これめっちゃ重要!筆者はそれまで毎週のレポート不正解ばっかだったけど、これを頑張って単位をとりました!毎週の課題も大切ですが、成績を決める最大の山場…それが「最終レポート」です。 実はこの科目、最終レポートの点数の比重がかなり高いんです。タイトルにあるように、筆者はこれを頑張って単位をとりました。その内容はズバリ、 「自分で好きなデータを集めて、好きな手法で解析して、結果を出せ!」テーマは何でもありです。自分の所属するサークルの記録データ気象庁とかの公式のデータもちろん、興味のある生物のデータ「何でもいいよ」と言われるのが一番難しいですよね(笑)。 でも、自分で問いを立てて、データを集め、授業で習った「統計手法」を選んで解析する。このプロセスは、4年生からの卒業研究そのものです。私は最終レポートでは私の好きなJ1のサッカーチームのスタッツについて主成分分析を行いました。 元となるデータ主成分分析で得られた第1、第2主成分を軸として用い、チームごとに図としてプロットした図 クラスター分析も行いました!実際のレポートではこんな感じでただ図を乗せるのではなく、ソースコードや説明も添付しましたよ~ まとめ:統計学はやっといたほうが良いし、正直に言うと、授業では「最尤法(さいゆうほう)」だの「一般化線形モデル」だの、呪文のような単語がたくさん出てきます。難易度は高いです。でも、安心してください。 この授業の良いところは、「手計算させない」ところです。 複雑な計算は全部パソコン(R言語)がやってくれます。難しさは、統計手法の原理と、コーディングです。ここをしっかりできれば、力になるし単位もとれます。もちろんAIにやってもらう、でもいいんですけどこれから絶対に使うことなので私はとりあえず解いてみることをお勧めします。中央大学の生命科学科に来れば、生物の知識だけでなく、こうした「データを読み解く力(データサイエンス)」もしっかり身につきます。 「生物も好きだけど、PCや分析もカッコイイな」と思っている人には、間違いなく最高の授業ですよ!
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学生実験のラスボス「生理生化学実験」!

研究室
こんにちは!中央大学理工学部 生命科学科です。 今回は、3年生の後期に行われる、最も困難で最後の学生実験である名物授業「生理・生化学実験」をご紹介します。 先ほども申し上げた通り、「生理・生化学実験」は最後の学生実験です。 まず最初に、皆さんが気になっているレポートについてお話します。 レポートについて結論から言うと、私たちの代(2025)はレポート提出は3回でした。まず初めての実験で1回、またそれはほぼ確定で再提出になるので、もう一度完璧なレポートを仕上げて班員に査読してもらい、査読者が提出するので2回、そして後半は1度やった実験をもう一度行うので、それについて再びレポートを書く感じでした。このように、この講義ではアカデミアの世界で行われている論文の「査読システム」が採用されています。これをやらなければならない、となった時私は「これはすごい実践的なシステムだな」と感じました。私たちはまだ学部生ですが、これをやることで公正なレポート(当たり前ではあるが)を書くことが求められます。余談:また、次に実習内容ですが、これがすごい!詳しい内容は後述しますが、とても工程が多く、しっかり段取りを踏まないと1日では終わりません。私たちの班も、8時くらいまで実験してました(´;ω;`)。どうやら、これでも内容は短くなったらしく、私たちの先輩はこんなもんではなかったようです。 さて、次はいよいよこの実習の内容について詳しく解説していきます! 高校の生物で習った「光合成」や「電子伝達系」。教科書の複雑な図を見て、「ふーん、そうなんだ」で終わっていませんか? この実験では、そんな生命のミクロなメカニズムを、自分の手で動かして「目撃」するのだ! 具体的に何をするのか この授業のメインテーマの一つは、「ホウレンソウの葉緑体を使った光合成の解析」!「えっ、スーパーで売ってるあのホウレンソウ?」 そうです、新鮮なホウレンソウから、実験室で自分たちの手で「葉緑体」を取り出すところからスタートします。生きている植物から取り出したばかりのサンプルを使うからこそ、しっかりとした結果が得られます。 実験のハイライト1. 「光合成」をリアルタイムで観測 葉緑体に光を当てると、「Hill反応(ヒル反応)」という電子伝達反応が起きます。 実験では、DCPIPという青色の試薬を使って、この反応を目に見える形で追跡します。 光を当てた瞬間、試験管の中の鮮やかな青色がスーッと消えて、透明になっていく様子は感動的! 「あ、今まさに試験管の中で光合成してる!」という実感が湧いてきます。すみません。実験当時は必至すぎて写真は撮れませんでした。<(_ _)> 2. 阻害剤でメカニズムを解明!この実験の主な律速段階ともいえるほど、難しかったのが、阻害剤の工程です。 「阻害剤(DCMU)」や「脱共役剤(アンモニウム塩)」といった薬品を使います。これらは、光合成という工場のラインの一部をわざとストップさせたり、暴走させたりするものです。 「ここを止めたらどうなる?」「ブレーキを外したら速くなる?」的な感じで予測してから実験するのですが、私たちの班は予想と異なる挙動を示してしまい、班員全員で絶望した覚えがあります。 3. 失敗も学びになる!「探究」のプロセス 実験はいつも成功するとは限りません。私たちのように。「阻害剤を入れたのに反応が止まらない?」「逆に速くなった?」なんてこともあります。 じゃあ、失敗したらそれで終わり?そうじゃないですよ! 「なぜうまくいかなかったのか?」 「ピペット操作の誤差か?」 「試薬の鮮度か?」 「もしかして新しい現象か?」仲間と議論し、原因を突き止め、時にはその場で再実験して真実を追求する。 そんな「科学者としての思考プロセス」を徹底的に鍛えられるのが、この授業の本当の魅力であると、私は思います。当時はめちゃくちゃきつかったけど。 4. この実験の難しいところ生理生化学実験は最後の学生実験であり、この実験を終えればすぐに研究室に配属され、卒業研究を始めなければなりません。そういった背景もあり、この実験の実習書にはこれまでの実験の実習書に比べ、具体的な試薬の添加量は記されていません。つまり、私たち自身で計算し、臨機応変に試薬を調整しなければならないということです。これがこの実習の難しいところで、試薬を調整する際、元となる原液(ホウレンソウのエキス的なもの)は測定日ごとに必ず変わるので当然原液の濃度も変わります。それに合わせて試薬を調整しなければなりません!このケース以外にも、測定結果をもとに試薬を調整する工程がたくさんあり、これがまた難しいんですよ!なので、そういう意味であらかじめ内容を完全に理解しておくことは必須です。 先輩からのメッセージ実際にこの授業を受けた先輩(3年生)に話を聞いてみました。この実習は最後の学生実験ということもあり、とても時間的にタイトで、内容もとても難しいです。特に予習は必須だし、あらかじめ頭に原理を入れておかないと一生実験が終わらないです。レポートもこれまでで最高のレベルでの質が求められます。でも、レポートを書き終わって、すべての実験事項を完全に理解したら、本当に大きな達成感を得ることができます。最後に、これだけは言わせてください。「絶対に、予習だけは欠かすな」 まとめは「生理・生化学実験」は、単なる操作の練習ではありません。いわば中大理工生命科の学生実験のラスボスです。たくさん脅してしまったけど、しっかり準備してやればどうってことありません。教授もTAの方も親切なので、頼ってみるのもいいとお藻います。私のブログが、何かの助けになれば幸いです。
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必修科目遺伝子工学実験!:大腸菌を光らせる!?🧬

研究室
遺伝子工学実験:大腸菌を光らせる!?🧬こんにちは!中央大学理工学部 生命科学科の学生です。今日は、高校生の皆さんが一番気になっているであろう「大学の実験」について、お話をしようと思います。今回のテーマは、必修科目でもある「遺伝子工学実験」。3年にやることになると思います。内容としては、極限まで圧縮した内容を話すと、大腸菌を光らせます(笑)。普通、大腸菌は光りませんよね。でも、いわゆる「プラスミド」等を使ってそれを可能にするんです。まず、単位取得についてお話します!単位取得には、ほぼ毎週課されるレポートの提出が必須です!この通り、この遺伝子工学実験は毎週提出があるのでかなり忙しくなります。また、実験前には当然プロトコルを作成すると思うんですが、それの提出もあるんです!少しでも不備があると、再提出になります(´;ω;`)私もなりました。また、レポートは毎週、仮提出というシステムがあり、した人はTAの方からアドバイスをいただけて、よりよい評価を得ることができますよ!でも、仮提出したなら指摘事項はしっかり治しましょう!私の友人は間違えて修正しないまま本提出し、ガチ目にキレられかけているのを見ました(笑)レポートに関しては、こんな感じです。こんな感じでわかる通り、この実習はTAや教授の方が本当に親切な人ばっかりです。今でもあそこまでしてくれるのは本当に感謝しかありません!実習中も、本当に親身になって教えてくれました。 それでは、具体的な実験の内容について触れていきます。 1. 全ての基本「マイクロピペット」実験室に入って最初に手にする武器。それがマイクロピペットです。 高校の化学実験で使ったスポイトや駒込ピペットとは訳が違います。「1マイクロリットル(1μL)」って想像できますか? 1ミリリットルのさらに1000分の1です。もはや水滴ですらなく、目に見えるか見えないかのレベル。これを震える手で慎重に吸って、小さなチューブに移す...。 最初は**「え、これ本当に入ってる? 空気吸ってない?」**って不安になります。でも、この操作が全ての基本。中央大の実習では、このピペッティング(ピペットを使うこと)を徹底的にやります。実験が終わる頃には、親指の筋肉がちょっと鍛えられているかもしれません(笑)。 ↑実際の実験風景 ピペットを持っているのは管理人です(笑) 2. まるで魔法、「光る大腸菌」を作る実験 🦠💡遺伝子工学実習と言えば、やっぱり「形質転換(けいしつてんかん)」。簡単に言うと、「大腸菌に、クラゲの光る遺伝子(GFP)を無理やり入れ込んで、大腸菌を光らせてしまおう!」という実験です。手順はざっくりこんな感じ。大腸菌を氷で冷やしてビックリさせる。42℃のお湯に一瞬だけ漬けて(ヒートショック)、さらにビックリさせる。そのショックで大腸菌の膜が緩んだ瞬間に、光るDNA(プラスミド)を滑り込ませる!文字にすると結構強引ですよね。でも、これがセントラルドグマ(DNA→RNA→タンパク質)を体感できる一番の瞬間なんです。翌日、いろいろ工程を経て、特殊な光を当てた瞬間...「うおっ、光ってる!!!」↑すげー見づらいけど、若干光ってる!↑若干光っているのがわかりますか?本当はもっと光るらしいんですけど、私たちの班はこれが限界! シャーレの中で、コロニー(菌の集まり)が鮮やかにに発光しているのを見た時の感動はヤバいです。教科書で「DNAは設計図」って習うけど、「あ、本当に設計図を書き換えたんだ」って実感できる瞬間です。もう学生でもこんなことできる時代になったんですね。 ↑今回の大腸菌の塩基配列。すげーごちゃごちゃしてる。 3. 「失敗」の話 😱でも、実験はいつも成功するわけがない。ここが大事なところ。「コンタミ」の恐怖雑菌が混入することです。無菌操作をサボると、目的の大腸菌じゃなくて、空気中のよく分からないカビが生えてきたりします。「あ〜私のシャーレ、森になってる...」という悲劇もたまにあります。PCRで何も出ない特定のDNAを増やす「PCR法」。数時間かけて反応させたのに、電気泳動(DNAを見るための分析)をしたら失敗。なんか変なバンドある。多分ゴミだろうなこれ、、、みたいに「虚無」です。原因は、唾液か空気中か、、 ↑PCRの測定結果の例(なんかすごそうでしょ) 大学の実験が高校と違うのは、「失敗した時にどうするか」を考えるところ。 この実習では、親切な先生やTAの方がいるので、一緒に考えてもらってもいいかもしれません。中央大は、教授やそこにいる人が良い人ばかりな気がします。そこが、中央生命科のいいところかもしれません。 4. 中央大・後楽園キャンパスの実験環境 🏢私たちがいる後楽園キャンパスは、都心のど真ん中(東京ドームのすぐ近く!)にあります。 実験で疲れたら、近くで美味しいランチを食べたり、ラクーアで息抜きしたりできるのも隠れたメリット(笑)。でも実験室に戻れば、そこはガチの研究現場。 高価な遠心機や、DNAを読み取るシーケンサーなど、プロの研究者が使う機器に学部生のうちから触れられるのは、生命科学科の大きな強みです。 さいごに:高校生の君へ遺伝子工学実験は、ただの手順作業じゃありません。 目に見えないDNAという分子を相手に、頭の中で何が起きているかを想像しながら手を動かす、すごくクリエイティブな作業です。「生物が好き」「実験が好き」 その気持ちさえあれば、ピペットの使い方が下手でも、最初は失敗ばかりでも大丈夫。自分たちの手で、生命の仕組みをハックする感覚。 ぜひ、中央大学生命科学科で一緒に味わってみませんか?実験室で、白衣を着た君に会えるのを待っています!
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生命科学科=研究職だけ?NO!驚きの就職業界

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!🌸「生命科学科に入ったからには、将来は白衣を着て一生実験室にこもるのかな…?」「生命科学科の学部卒は就職弱いって本当かな、、」なんて思っていませんか?実は… そんなこと全然ありません!👍今回は、院進学をせずに社会へ飛び出す先輩たちの、意外すぎる(?)就職事情をぶっちゃけます!💻 1. 「理系脳」を武器にIT業界へ!いま一番アツいのがIT・Web業界。「コードなんて書けないよ〜😭、意味わからない~」と思うかもしれませんが、実は実験の組み立てで鍛えた「論理的思考(ロジカルシンキング)」は、エンジニアの世界で最強の武器になるんです。データサイエンティストとして活躍する先輩も急増中!💰 2. 金融・コンサルでバリバリ働く!銀行、証券、保険、そして経営コンサル。一見、生物とは無縁に見えますが、複雑なデータを読み解く力はビジネスの世界でも超優秀。クールに数字を分析する「理系出身のコンサルタント」、めちゃくちゃカッコよくないですか?(笑)🌍 3. 世界を動かす商社・メーカー「生命科学の知識」×「持ち前のガッツ」で、総合商社や大手メーカーの営業・企画へ進む人も!実験で失敗してもめげない「タフな精神力」は、グローバルな仕事でも高く評価されているみたいです🌏✈️ 🌈 結論:生命科学科は「どこにでも行ける」学科!確かに、生命科学という分野で、就職を目指すことは簡単なことではない、ということは否定できません。しかし、生命科学科で学ぶのは、細胞の知識だけじゃない。「未知の課題にどう立ち向かうか?」**という、一生モノの思考力です🧠だから、専門分野に縛られる必要はナシ!どんな仕事だって、専門外からやってきた人はたくさんいます!「やりたいことがたくさんあって選べない!、でも生命科学は学びたい!」という欲張りなあなたこそ、この学科での学びが最高の武器になります!先輩たちは、業界の壁をピョーンと飛び越えて、自由にキャリアを楽しんでいます。皆さんも、自分の可能性を決めつけずに、いろんな世界を覗いてみてくださいね!
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生命科学科志望だけど「物理or化学」受験で大丈夫?生物未履修で入学した先輩が「リアルな実情」を語る

こんにちは!今回は、高校生のみなさん(特に理系選択に迷っている人!)に向けて、私の「受験生時代の科目選択」についてお話しします。みなさん、こんな悩みを持っていませんか? 「生命科学科に行きたいなら、やっぱり高校で『生物』を選択しないと詰む?」 「先生には『物理』をやっとけと言われるけど、本当?」結論から言うと、私は「物理・化学(中大入試での選択は物理)」選択で受験し、生物は未履修のまま入学しました。その経験から感じた「正解」と「後悔」を包み隠さずシェアします!私の高校時代スペックまず、私のバックグラウンドを紹介しておきます。出身: 千葉県の普通の県立高校(レベルは市内で3~4番手くらい)雰囲気: いわゆる「自称進学校」的な立ち位置受験科目: 英語、数学、物理、化学ガチガチの進学校というわけではなく、ごく普通の理系高校生でした。なぜ「物理・化学」で生命科学科へ?生命科学科に行くなら「生物」じゃないの?と思いますよね。 私が物理・化学を選んだ理由は、高校の先生のこんなアドバイスがあったからです。「物理や化学は積み上げが大事だから、大学からゼロから学ぶのはきつい。でも、生物は大学に入ってからでも暗記でカバーできる(大丈夫)」当時は「なるほど!」と思い、この言葉を信じて物理選択にしました。 さて、実際に大学生になってみて、この先生の言葉は正しかったのか?私の結論は……「半分正解で、半分間違い」でした。【間違いだった点】正直、最初はかなり苦労しました入学直後、生物未履修の私はかなり戸惑いました。授業で飛び交う専門用語が、本当に呪文に聞こえるんです。 周りの生物選択者が「ああ、アレね」と当然のように知っている基礎知識(細胞小器官の名前とか、ホルモンの働きとか)を、私は全く知りません。「知っていて当然」の前提で授業が進むこともあり、最初のうちは教授の言葉を教科書でひたすら調べたりスマホで検索しまくる日々。「やっぱり生物やっとけばよかったかな…」と少し後悔したのも事実です。【正解だった点】深い学びには「物理」が不可欠だった!でも、学年が上がると景色が変わりました。 先生の言っていたことは、ある意味で真実だったのです。かつて物理の先生がこう言っていました。 「生命科学とは、物理と化学の融合だ」これ、本当にその通りなんです。 ただ「単位を取る」だけなら、生物の暗記だけで乗り切れるかもしれません。物理の知識がなくても、大学の教養科目の物理は頑張れば非選択者でも対応できるレベルでした。しかし、「なぜ生命がこう動くのか?」という原理を深く探究しようとすると、話は別です。タンパク質の構造はどうやって決まる? → 物理(熱力学・力学)薬が体内でどう反応する? → 化学データの解析 → 数学深いレベルの研究をしようとすればするほど、物理・化学、そして高度な数学の知識が必須になります。「生物しかやっていない」状態だと、この原理の理解でつまづくことがあるんです。結論:どっちを選べばいいの?私の経験から、迷っている君へアドバイスを送ります。① 「大学でハイレベルな研究・学問を極めたい」派 → 「物理・化学」を学んでおくことを強くおすすめします! 入学直後は生物用語の勉強で少し苦労しますが、その後の「伸びしろ」と「理解の深さ」が違います。② 「入学後の授業についていけるか不安…」派 → 「生物」を学んでおくと安心です。 大学1年生のスタートダッシュは圧倒的に楽になりますし、精神的な余裕も生まれます。最後にいろいろ書きましたが、一番大切なのは「受験勉強中に迷わないこと」です。「あっちの科目にしておけばよかったかな…」と悩みながら勉強するのは精神衛生上よくありません。 自分の得意科目、将来やりたいこと、そして何より「勉強していて楽しいかどうか」で決めるのが一番です!自分が選んだ科目を信じて、まずは受験を突破してください。 大学に入ってから足りない知識を補うチャンスはいくらでもあります(私がそうだったように!)。応援しています!
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中大生命の一大実習!「自然史野外実習」合宿気分で学ぶ夏の思い出(長野・山コース編)

研究室
1. 「自然史野外実習」って何?まずは基本情報から。簡単に言うと、「大自然の中で生き物を観察する合宿」です!対象: 2年生(希望者のみ選択)時期: 夏休み中(8月上旬など)行き先: 「海コース」と「山コース」がある決め方: 人数が偏った場合は抽選費用:2万円くらい?運命のコース分け抽選私たちの代(2023年入学生)は、最初「海コース」の人気が凄まじかったです(笑)。 海コースは館山に行く予定で、私自身も友人と「海行こうぜ!」と盛り上がっていたのですが……結果は、抽選で「山コース」に配属!でも結果から言うと、山コース、めちゃくちゃ楽しかったので全く後悔していません! 私と同じように山になった友人もたくさんいたので、すぐに気持ちを切り替えられました。2. いざ出発!私の実習体験記(山コース編)2024年の山コースは、徳山先生(動物行動生態学)が担当。 テーマはズバリ、「動物(主にサル)の行動生態学について学ぶ」です。当日は小石川後楽園の前に集合し、バスで長野県へ向かいました。【1日目】カメラ設置と夜のゲーム大会初日は、先生や協力してくださる地元の大学院生の方からレクチャーを受けます。 その後、宿泊場所である中央大学の施設「野尻湖セミナーハウス」周辺を散策し、「自動撮影カメラ」を設置しました。セミナーハウス周辺には、夜になるとキツネやカモシカが出没するらしいので、それを撮影しようというミッションです! ↑こんな感じで野生のカモシカがいたりします。 ↑夕食の写真 夕食はみんなで食堂で。なんと、ごはんとみそ汁はお代わり自由!食べ盛りの大学生にはありがたいですね。そして夜は……ここからが合宿の醍醐味です。 同部屋の友人たちと深夜2時くらいまでゲームをして盛り上がりました。 「勉強もするけど、遊ぶときは全力で遊ぶ」のが大学生。あの時間は本当に楽しかった(´;ω;`)、今すぐにでも戻りたいです(泣)。 ↑遊び疲れて寝ちゃいました(笑)。 【2日目】サルの観察と、まさかの奇跡!2日目は朝から本番です。「地獄谷野猿公苑」という、野生のサルがたくさんいる場所へ行って観察を行います。 当日は快晴!でも、とにかく暑い!! この暑さの中、1日中サルの行動を目で追って記録し続けるのは、正直かなりきつかったです(汗)。これがフィールドワークの厳しさですね。↑みんなで地獄谷を散策中 ↑こんな距離感でサルが歩いています。 ↑親子がかわいい。 ★絶品の「お蕎麦」ランチ そんな中での楽しみといえば、やっぱりお昼ご飯! 地獄谷に併設されているお蕎麦屋さんで食べたのですが、これが絶品でした。 ↑入口にサルがいる(笑) 山菜が美味しすぎて、友達からもらってしまったほどです(笑)。今更だけど、あの時はありがとう! ★奇跡!放置スマホに写っていたのは… 16時くらいにセミナーハウスに戻り、夕食までの自由時間。私たちは外でバレーボールをして遊んでいました。 ここで事件(?)が起きます。友人の一人が、バレーの様子を動画に残そうと地面にスマホを置いて録画していたのですが、そのまま外に2時間くらい放置してしまったんです。 慌てて取りに戻り、録画内容を確認してみると……なんと、画面に「キツネ」が写りこんでいました!! (※スマホ動画のデータがないので、これはカメラの方の画像ですがイメージです!)これには徳山先生も「すごい!!」と驚愕&大興奮。 狙って撮ったわけではないハプニング映像でしたが、まさに「動物の行動生態」を捉えた瞬間でした。 ↑2日目の夕食 ★夜は花火と大富豪 この日の夜は、友人がコンビニで買ってきた花火をやることに。 なんと寮母さんがセミナーハウス全体にアナウンスしてくださり、みんなで花火大会が開かれました!(寮母さん、ノリが良すぎます!ありがとうございます!)顔は写せないので雰囲気だけですが、最高の夏の思い出になりました。その後は部屋に男子を集めてトランプの「大富豪」大会。深夜2時半まで熱中しました。明日も早いのに元気すぎますね(笑)。【3日目】データ確認と解散最終日は、初日に設置したカメラを回収し、どんな動物が写っていたかを確認します。 それぞれのパソコンでデータを解析して、実習自体は終了です。3. 最後に:大事な注意点ここまで「楽しかった思い出」を中心に書きましたが、これはあくまで大学の「授業」です。一番大事なこと。それは、 「実習後のレポートを出さないと単位がもらえない」ということ!当たり前ですが、ただ遊びに行っただけではダメなんです。観察したデータや考察をしっかりまとめて提出する必要があります。 実際に、私の友人の何人かはレポートの提出を忘れて落単しています。これではただお金かけて旅行行っただけに(´;ω;`)高校生のみなさん、大学に入って楽しい実習があっても、「レポート提出までが実習」ということを絶対に忘れないでくださいね!以上、自然史野外実習(山コース)のレポートでした。 理系の大学生活、大変なこともあるけど、こんなに楽しいイベントも待っていますよ!
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実験ってなに?どれくらいきついの?生命科学科の「実験」とは

1年次は「基礎」を固める期間 まず、私は2023年度の入学生なのですが、実は1年生の時点では実験の授業がありませんでした。 「えっ、理系なのに?」と思うかもしれませんが、その代わり、この1年間で生命科学の基礎知識を徹底的に叩き込まれます。 ここでしっかり勉強しておくと、2年生以降の理解度が全然違うので、結果的にかなり楽になりますよ(笑)。 2年次から本格スタート!「環境生物学実験」 2年生になると、ついに実験が始まります。私たちの代は「環境生物学実験」という科目でした。 この実験は、火曜と水曜の2日間セットで行われます。なぜ2日間かというと、生命系の実験は反応待ちの時間などがあり、1日で完結するものがほとんどないからです。内容としては、微生物を顕微鏡で観察してスケッチしたり、実際にPCR実験を行ってみたりします。実験は班単位で協力して行うので、一人でわからないことがあっても相談しながら進められます。また、実験開始前には「プロトコル」と呼ばれる手順書の作成を義務付けられているので、実験に臨む前にもやらなければならないことはあります。しかし、プロトコルを作成して手順を頭に入れてしまえば当日はただ手順に従い、反応を待っていればいい(2時間くらい待つ、ということも生命系の実験ならザラ)だけなので意外と楽だったりします。 最初の壁? PCR法を成功させろ! この実験の最終目標は、いわゆる「PCR法」を成功させることです。 PCRという言葉は皆さんも聞いたことがあると思いますが、簡単に言うと「狙った遺伝子を増幅させる技術」のことです。 最初の学生実験ということもあり、実験レポートの書き方や、実験機器の扱い方など、研究に必要な基礎スキルをここで学びます。これがかなり勉強になります! 成功者はわずか1割!?実験の難しさ 「PCRを成功させるのが目的」と言いましたが、これが実はとても難しい! 狙った遺伝子が増えず、空気中の細菌(コンタミネーション)などが増幅されてしまう失敗が多発しました。 実際、学科生70名ほどの中で成功したのは、わずか10名ほどだったと記憶しています。生命科学系に限らない話ですが、実験には繊細な精密作業が求められると痛感しました。まあ、失敗したら失敗したでそれについてレポートを書けばいいので特に問題はありません。自分にできる全力を出すだけです! 理系の試練「実験レポート」について そして最後に待っているのが、実験レポートの提出です。 確か毎週提出が義務付けられていたわけではなく、ある特定の週ごとに提出がありましたね。「理系大学生=忙しい」というイメージの大きな割合を占めるのがこのレポートですが、やはり例外ではありません。私もそれなりに苦労しました……。 ただ、最初からとてつもなくレベルの高いことを求められているわけではないので、心配しすぎないでくださいね!例えば、最初はレポートの書き方も何もわからないと思うんです。でも、それは教授が入念に教えてくれます。簡単に触れておくと、レポートは主に「背景」「目的」「方法」「結論」「考察」の構成で書くんですが、最初の内はそれも全くわからないわけです。手探り状態でレポートを書く時の恐怖と言ったらないです!ちなみに、この実験は6月中旬には終わっていたはずです。実験がある時期とない時期では、スケジュールの余裕が圧倒的に違いました。メリハリがあるのも特徴かもしれません!
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未来の中央大生の皆様へ。先輩が語る、生命科学科のリアル(大学3年生)

未来のキャンパスライフに胸を躍らせる受験生の皆さん、こんにちは!✨ 中央大学 理工学部 生命科学科3年のK.O.です。 「理系って、毎日実験漬けで大変そう…」「大学生活は本当に充実しているの?」 そんな期待と不安が入り混じる皆さんの疑問に答えるべく、今日は私が送るリアルな大学生活を特別に大公開します。【時間割について】 これが「楽しい」を諦めない生命科学科3年生のリアル! (画像:時間割表) 火曜と水曜に並ぶ「遺伝子工学実験」の文字が見えるでしょうか。 これが理系学生のリアルな日常です(笑)。正直、体力的にはかなりハード!でも、この実験を通して教科書の内容が「なるほど!」に変わる瞬間は、何物にも代えがたい最高の面白さがあります。 【授業について:先輩の本音】一番大変だった授業:地球環境生態学 正直に言いますと、教授が少し苦手でした…(笑)。授業内容そのものよりも、先生との相性で授業のつらさが変わるのも、大学生の「あるある」かもしれませんね。一番楽だった授業:フランス語 これは最高の神授業でした!毎回真面目に出席しているだけで、テストの出題範囲をピンポイントで教えていただけたんです。第二外国語選びに迷ったら、中国語以外が比較的楽でおすすめかもしれません(※あくまで個人の感想です!)。履修の鉄則 これは断言できます。「空きコマは絶対作らないようにしましょう」。 一見、自由な時間に見えますが、家に帰るには中途半端で、結局時間を持て余しがち。授業は詰めて受講し、その分早く帰って自分の時間を作ることこそ、賢い時間の使い方です! 【キャンパスライフ:胃袋と心を支えるもの】・ランチ事情: コスパ最強は「お弁当」です!学食も利用しますが、断然お弁当派。・勉強場所(秘密基地): 静かに集中したい時や、友達と課題をやる時は「空き教室」が最高のスポット。意外と知られていな                                             い穴場です。 心の支え(グルメ): 中大生なら誰もが知る中華料理屋「瑩瑩(インイン)」!大学のすぐ近くにあるこのお店の麻婆豆腐セットが活力の源です。テスト期間の夜遅くまで頑張った後などのご褒美です。長期休暇: 理系にも超ロングなご褒美があります!夏休みは7月の終わりから10月までしっかりあり、沖縄旅行にも行けました。 【サークル・バイト・お金事情】サークル: 軽音サークルに所属していますが、実験レポートに追われているうちに、気づけばすっかり幽霊部員になってしまいました(笑)。アルバイト: マクドナルドでしています。シフトの自由度が高いので、勉強や実験との両立はしやすいです。 出費: 周りに一人暮らしの友人が多く、大学周辺に飲食店も多いため、つい外食費がかさんでしまうのが悩みです。 【最後に】 私は生物未選択での受験でしたが、大学の授業は案外なんとかなります。必要なのは「頑張ろう!」という気持ちだけです。 しかし、大学生活は情報戦です。特に過去問やレポートの情報は最強の武器になります。だからこそ、先輩や友達との「縦と横のつながり」は、何よりも大事にしてください。 キャンパスでお会いできる日を楽しみにしています!
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生命科の研究室について~入学前に知っておくとつらい思いせずに済むかも~

研究室
こんにちは!中央大学理工学部生命科学科のブログへようこそ!「大学で何を学ぶか」と同じくらい、「どんな研究をするか」は将来を考える上でとっても重要ですよね。特に私たちの学科では、3年生の秋から研究室に配属され、いよいよ本格的な研究がスタートします。今回は、皆さんが4年間を過ごすことになる研究室への配属が、どのような流れとルールで決まるのかを先輩たちの事例に基づいてご紹介します!🎓✨まず、中央大学理工学部生命科学科(2025時点)研究室について簡単に説明します!1.上村研究室(2025年で終了)細胞運動の制御機構に関する研究(微小管の構造変化、バフンウニ精子の遊泳運動など)ちなみに、上村教授は本当にダンディです!2.箕浦研究室細胞骨格と、それらが担う形態形成や細胞運動について研究箕浦教授は面倒見がとても良いことで有名です!私自身、担当されている実験でもそれは本当に感じました!3.村上研究室分裂酵母を用いて細胞周期,分化,遺伝子発現と減数分裂の仕組みを明らかにする(http://www.bio.chuo-u.ac.jp/murakami/research.htmlより引用)4.諏訪研究室:微生物生態学研究室窒素循環の研究や、微生物の多様性とその機能を明らかにするための研究諏訪先生は熱血で、本当に人間味あふれる温かい教授です!5.福井研究室:主にイモリの再生能力に関する研究福井先生はユーモアにあふれる先生です!授業でもたまにアニメキャラの物まねをしたり、ガンダムの話をされていたりします。また、この研究室は院進が多いイメージです。6.浅井研究室主に光合成や電子移動、分子進化に関する研究浅井先生はとても人格者であることが伝わってきます。生命科学科では2年時に面談が教授とあるのですが、本当にそれが伝わってきました。アカデミアに携わる人間として本当にふさわしい人だと思います。(その分担当の実験は厳しい(´;ω;`))私としては、生命科学科教授陣の中で一番の推しです。7.徳山研究室主に、動物のふるまいや社会のありかたの 解明を目指し、行動の適応的意義や社会の進化について考察する生命科学科は、2年時の夏休みに希望者は合宿に行けるのですが、その時の担当教授が徳山先生でした。サルの行動を観察するというのがその合宿のテーマなのですが、本当にサルが好きということがひしひしと伝わってきました。また、ノリもよくびっくりしました(笑)また、この研究室に入った場合、4年時には基本実験は行わず、自分で決めた動物について1年間動物園等に通い詰めて行動を観察します。8.岩舘研究室バイオインフォマティクスという、情報技術を用いてタンパク質と医薬品の相性を計算したり(インシリコ作用)する分野について研究を行っています。岩舘先生は本当に話が面白いです!一見すると話しかけにくいですが、実際は全然そんなことありません!でも、やはり大学教員をやっているだけあって頭は本当にいいんだなあと常に感じています。(特に岩舘先生は何かすごいものを感じる)この研究室も、卒研時は主にPCを扱うので実験はしません。📅 ステップ1:研究室希望調査の実施 まず、大学の学習支援システム(manaba)を通じて、全学生を対象とした希望調査が行われます。第1希望から第3希望まで、行きたい研究室の名前を提出します。特に第1希望については、「なぜその研究室を選んだのか」という簡単な志望理由も記入が求められます。事前に研究室見学や教員とのコンタクトを取った場合は、その履歴を記入する欄もあります。⚠️ 重要なお知らせ志望調査には提出締切が設けられています。期限までに自分の興味と希望をしっかりまとめておく必要があります。 📊 ステップ2:第1希望の状況公開と変更 希望調査の締め切り後、全学生の第1希望の状況が一覧で公開されます。各学生はこの全体状況を見て、第1回掲示期間中に限り、manaba上で希望を変更することができます。人気が集中している研究室の状況を確認し、再検討する機会が設けられています。 🎯 ステップ3:配属先の決定方法 希望調査の結果と、第1回掲示期間中の変更が反映された後、最終的な配属が以下のルールに基づいて決定されます。 1. 第1希望者が定員内の場合 第1希望者がその研究室の定員と同数か、少なければ、そのまま配属が決定します! 2. 第1希望者が定員を超えてしまった場合 (人気が集中した場合) 残念ながら、人気が集中してしまった研究室については、以下の選考が行われます。定員の半数は、「全履修科目のGPA(成績)総和」の上位順に決定します。日頃の努力が報われる公平な基準です。残りの枠については、選考対象の学生と、担当の先生方(取りまとめ教員、研究室教員)が話し合いなどを通じて決定します。研究への熱意や、研究室とのマッチングが重視されます。選考に漏れてしまった場合の措置:選考に漏れた学生は、この時点で定員に空きがある研究室の中から、改めて第2希望を申し出ることができます。(この時の第2希望は、最初の希望調査で書いた第2希望とは別の研究室でも構いません。) 💡 受験生の皆さんへ:今からできること 私たちの学科の配属プロセスは、皆さんが意欲的に研究に取り組めるよう、公平性と再検討の機会を重視しています。受験生の皆さんは、今から「この学科で何を学びたいか」「どんな分野に興味があるか」を具体的にイメージしてみてください。それが、入学後の日々の学習へのモチベーションになり、そして将来の夢の研究室への切符にもつながります!学科紹介パンフレットやWebサイトで、先輩たちがどんな研究をしているのか、ぜひチェックしてみてくださいね!中央大学理工学部生命科学科で、皆さんと一緒に研究できる日を楽しみにしています!
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生命科学科1年生、キャンパスライフと夏の思い出

今回は中央大学理工学部生命科学科、入学当初1年生(2023年当時)の時間割、スケジュールを皆さんに紹介していきたい。 これが1年前期、私の時間割である。 見てわかる通り、月曜から金曜までそれなりに授業はある。 しかし、この時間割で最も注目してほしいことは、理系といえば最も学生を理系たらしめる実験の講義がない点である。期待を持って大学に入学した人からすればがっかりするかもしれないが、実際に実験の講義を受けている身からすればこんなに素晴らしいことはないといっても過言ではない。これについては後述する。また、中央大学理工学部は1年生で第二外国語を中国語、ドイツ語、フランス語から選択可能なのだが、私の経験的に何か特別な思いがなければ中国語は選択するべきではないと感じた。理由は単純に難しすぎるから。また、年度にもよるのだが、フランス語には雑談が面白い教授が多いように感じた。もし私が1年生に戻ったとしたら、迷わずフランス語を選択するだろう。 ・2年生以降で取り組む実験について実験はやれば確かに大きな力、経験にはなるが、それに至るまでの負荷が半端ではないのだ。例えば大体の実験では予習として手順書の作成が義務付けられており、実験が終わってもレポート作成、とやることは山積みである。また、生物系の実験は特に言えることなのだが、反応時間が長すぎて暇を持て余すことはザラ(一番長いと2時間くらい待たされることもあった)。しかし、先述の通りしっかり取り組めば相当な力になる。 一番楽だった授業迷わず憲法。私たちの年度は毎回200文字のレポートを書くだけのようなものであった。 一番難しかった授業中国語の講義はとにかく難しかった。どうやら中国語は日本人が発音するのはとても難しいらしい。定期的に発音テストがあったが、自分は下手すぎて公開処刑のようなもんだった。 学食1年の頃は頻繁に利用していた。しかし値段が500~600円ぐらいすること、味は美味しいがメニューがあまり変わらないので7月くらいからみんな生協でカップ麺、マックや松屋に遠征していく傾向がみられる。 サークル、バイト十分やる時間はある。理系大学生はほぼアルバイトもできないようなイメージがあるが、生命科学科はまだ全然時間的な余裕はある方だと感じている。私自身、1,2年の頃はサークルにも参加していたし(なんか行く気がなくなってしまった)、バイトはこれまでずっとコンスタントに入り続けている。 1年前期の思い出大学生になると免許をとっている人も増えてくる。真夜中に取り立ての免許で仲間とドライブするのも大学生の醍醐味だろう。 免許合宿にも言った。中央大学は生協の前でよく免許の割引セールのようなものをやっているのでそれを利用した。私たちは友人と4人でいったが、部屋は2・2で分けられてしまった。↑二人部屋だった。あまりにも汚いが、同居人のマインドが似ていたので快適であった。キャンプにも行ってきた。 最後に大学生にになると、いくらでも自分でお金を稼いだり、それに伴っていけるところだったり、やれることが大幅に広がる。ぜひ自分のやりたいことに制限をしないで、限られた大学4年間に最大限の最高の体験をしていってほしい。
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